CADを使って初めてのガレージキット制作 その1


● 連載第一回

初めてガレージキットを作ってみることにしました。
随分前から何度も知り合いの手伝いでワンフェスに参加してたこともあって、自分もやってみたいとずっと思ってました。
デジタルで原型を作り、どこかで出力してもらって、複製は自分でやる予定です。

と、この時は思ってたのですが、後の連載第三回で考えが変わり、シリコーン型によるレジン複製はやめ、3Dプリンターを購入して出力品を売ることになります。
2021年6月19日追記



・デジタルで原型制作
・3Dプリンターで出力
・シリコーン型制作
・レジンで複製


という手順で制作していくみたいなんだけど、僕はその全ての作業が未経験w
プラモデルは作ってたけど複製はやった事が無いし、3DCGもやってたけど3D出力が可能なデータは作った事が無いです。
かなり試行錯誤しながらになると思うけど、なんとか頑張ってみます。
完成したらこのホームページで売りたいと思ってるんだけど、そういえば通販サイトの機能を設置するやり方も知らない。
知らない事だらけだ…。


● これを作る!

ガレージキットで作りたいネタは山程あるんですが、とりあえずこのⅣ号戦車ロボを作ることに決めました。
(第二次世界大戦時のドイツ戦車をロボット化した絵です)

ギャラリーには他の戦車ロボもあるよ!

これは、こんなプラモデルがあったら良いのにな〜と妄想しながら描いた絵でした。

1/48スケールで小さくて安い。
パーツ数少なめ、サクッと組み終わる。
基本色の一色だけでもそれなりに見える。
元が戦車でもこうなると実物がどうとか全然気にしなくて良いので、気軽に改造、塗装が出来る。

みたいな感じで。


これから作るのはレジン製のガレージキットなので、値段はそれなりになってしまうんだけど、自分で複製して価格を抑え、パーツ構成もよく考えて気軽に作れるキットにしていきたいです。
他の戦車ロボも作ってシリーズ化も考えてます。

IV号H型、シャーマン、T-34

● デジタル原型を何で作るか

原型データは3DCGソフトとCADソフトのどちらでも作れます。
僕は以前からShade3Dという3DCGソフトを使ってたのでそれで普通に作ろうかと思ったんだけど、調べてみると、ポリゴンの非平面や割れ等に気を付けて、もの凄く慎重にモデリングしないと、3Dプリンターでちゃんと出力出来るデータにはなりそうにないです。
CADはそんなこととは無縁?そもそも問題のあるデータは作れない?みたいでした。
たぶん。
まだよく分からないけど、なんか自分にはCADの方が良さそうに思いました。


CADは未経験なので全部一から覚えないといけないところなんだけど、幸いShade3DにはCADの機能も搭載されてる。
これなら根本的な部分の操作は共通なので、早く覚えられそう。
よし、ShadeのCADでやろう!と思いました。
この時点では…。


● Shade3Dでローポリ制作

CADの事は置いといて、まずは絵で言うところの下描きに当たる物を普通にポリゴンでモデリングします。あまり作り込まずローポリです。
これを元にして、後で新たにCADで作り直します。

作業画面はこんな感じ

なんかCADで作った画像のように曲線が線で描かれてますが、これはShadeの自由局面という機能を使っているからです。CADでは無いです。

元のイラストのバランスのままで模型化すると、トップヘビー過ぎてすぐ倒れそうなので足を太くしました。
頭と胴体は中空にする予定です。
各パーツ、厚さや長さを頻繁にいじりながら、ああでも無いこうでも無いと悩みつつバランスを調整していきます。


ロボットの形状を調整するには関節を曲げず、手足を水平、垂直にした状態でやる必要があります。
(関節を曲げた斜めの状態で形状をいじると形が歪みます)
でもそんな不自然なポーズではカッコ良くなってるか分からないので、自然に地面に立っているポーズにしてから全体のバランスを見ないとダメです。
Shadeは関節を仕込み動かすことが簡単に出来るので、立ちポーズにしたり、関節をまっすぐにしたりを繰り返しながら形状のバランス調整をすることが楽にできます。


「そんなの他のソフトでも当たり前に出来ることじゃないの?」と思うかもですけど、メジャーなソフトでもこうゆうことが上手く出来ない物もあるんです。
3DCGでロボットを作ることに関してはShade3Dはお勧めです。


● こんな感じになりました

トゥーンシェーディングでレンダリング

あくまでも下描きだから雑に作ってます。
これに線を描き加えて絵にしてみたのが、一番上にある最初の画像になります。

初めてYouTubeに画像を投稿w

くるくる動かしてみた動画(あれ?なぜか左右反転してる)
こんな感じでいろんな角度で見ながら形状のバランスを調整してました。

色違いで3体並べてみた

普通にレンダリングしてみました。
完成した時の姿が少し想像できた気がします。
なんかガチャガチャでこうゆうのあったら良いなぁ。

バランスはまだいじると思うけど、それはCADに進んでからにします。
とりあえずローポリの段階はこれで終わりです。

次はいよいよCADだ!!


● と思ったんですが…

なんか、ShadeのCADなんですけど、かなり最小限の機能しか無いみたいな感じで、ちょっとこれでは作れるような気がしませんでした……。


ウチのShadeは古いバージョンで、新たにCAD機能が付いたばかりの物だから機能が少ないのかもです。
なんかつまずいてしまったので、またCADについて調べてたら、良さそうなCADソフトがあったんで、それで作ることにしました。


そんな訳で、CADソフト『Fusion360』を始めました!
というところで次回に続く…。


続きの記事:CADを使って初めてのガレージキット制作 その2


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